ゲームレビュー『スーパーマリオオデッセイ』

最近Nintendo Switchを購入した。大画面でも机の上でもベッドの上でもハイクオリティなゲームができると云うのだから近年の技術の進歩には感心せざるを得ない。

 

そんなSwitchは数か月ほど前まで供給不足による争奪戦が全国各地で発生しており、定価のウン倍もの価格で取引されることもあった。要は転売屋の餌食になる可能性があったのである。最近は増産の効果が出てきたのか、近所のヨドバシなりに行けばアッサリ本体を買うことが出来る。僕が某所のヨドバシでSwitchと一緒に購入したソフトが今回レビューする『スーパーマリオオデッセイ』(以下、『オデッセイ』)である。

 

スーパーマリオオデッセイ』は任天堂が2017年10月27日に発売したゲームであり、『スーパーマリオ64』(1996)や『スーパーマリオサンシャイン』(2002)に続く3D箱庭型マリオの続編である。

 

物語としては、クッパがピーチ姫との結婚式を行うためにピーチ姫をさらってしまったのでマリオが相棒である「キャッピー」と共に助けに行くというある意味いつも通りの内容である。しかし『オデッセイ』はその「いつものマリオ」に様々な新しい要素を盛り込んだ意欲的な作品でもある。

 

『オデッセイ』は3Dのマップを自由に探索することができるわけだが、本当に自由なのだ。具体的に言えば、マップ毎に決められた数のパワームーンを集めてさえしまえば次のステージに進めるわけで、場合によってはマップの中ボスを倒す必要が無いのである。この自由度は3D作品の初代『スーパーマリオ64』に通じるところがある。『スーパーマリオ64』は最低限70枚のスターを集めれば最終ステージのクッパを攻略できる。攻略方法をプレイヤーが選択できる点が過去作へのリスペクトを感じさせる。そしてそのリスペクトは『オデッセイ』の随所に見られる点である。 

 

『オデッセイ』では様々な国を舞台に従来の「スター」に該当するアイテム「パワームーン」を集める旅に出る。その様々な国のモチーフが多種多様なのだ。PVでファンに衝撃を与えた都市をモチーフにしたステージ、夕日との調和が美しい海のステージなど景色もステージ構成も異なる。高度なグラフィックも相まってプレイヤーをマリオの世界に引き込んでくれる。

 

『オデッセイ』で初登場のアクションとして、「帽子投げ」がある。帽子を投げて敵を「キャプチャー」したりオブジェクトに触れて仕掛けを作動させたりできる。「敵を能動的に操作する」要素は過去作にもあったかもしれないが、普段からストーリー攻略に使うものとしては今作が初だろう。そしてこの「帽子投げ」が終盤に非常に感慨深い演出として機能するのである。

 

ステージの謎ときは非常に良くできている。「ここに何かあるのでは?」と感じたところを探索すると、本当に何かがあるのである。何気ないオブジェクトが隠されたパワームーンへのヒントとなっていたり、探索ルートの発見につながっていたりとプレイヤーの探索意欲を綿密に計算してステージを作り上げている。今作のパワームーンの総数は凄まじく、全部集めようとするとプレイヤーは能動的な探索が必要になる。「ここにあるのか!?」と驚いてしまう位置にパワームーンが配置されていることがあり、探索が好きなプレイヤーであればいくらでもステージを楽しむことが出来る。

 

『オデッセイ』はクリアしてエンディングを見るだけであれば7-8時間あれば容易にクリアできる。しかしこのゲームはクリア後からが本番である。上述しているように本作のパワームーンの数は途方も無いものとなっている。また、クリア後に追加されるステージは非常に難易度が高く、プレイヤーの腕を試すのに十分な歯ごたえのあるものとなっている。

 

ゲームに不慣れな人への配慮も抜かりが無い。「おたすけモード」を使えば、矢印でプレイヤーがどこに行くべきかを教えてくれるし、ステージから落下してもすぐに復活出来たりライフがすぐに回復したりとストレスなく遊ぶ仕組みも整えられている。「おたすけモード」はいつでも解除できるので上達したと感じたら切ってしまっても良い。

 

あらゆる面で隙の無い完成度の本作であるが、不満点も無くはない。というのもSwitchのコントローラー「Joy-Con」を振る動作が一部プレイスタイルにあまり合っていないと感じたのである。「Joy-Con」を二本持ちしてプレイする場合は違和感は感じられないが、グリップに装着しているときや携帯モードの時はコントローラーや本体を一気に振る形になるので違和感を感じてしまう。プレイに少し弊害を作ってしまうこの欠点は残念である。

 

総括として、『オデッセイ』は過去作から受け継がれている「マリオらしさ」が残っていながらマンネリを打破するには十分すぎるほどの革新的な要素が随所に詰め込まれている作品であり、マリオの今後の新しい可能性の見出させる傑作である。間口は広く、やりこみは深くというレベルデザインなので手軽に遊びたい人も、完全クリアを目指す人も遊べる正しく万人向けの作品。Switchでの初めての1本として強くオススメできるものである。

 

 

 

 

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